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新型コロナウイルス(COVID-19)は空気感染する?

2020 4/21

新型コロナウイルスの感染経路は飛沫感染と接触感染なので手洗いやソーシャルディスタンスが大切だと言われています。

しかし生きたまま6時間空気中を漂っているという研究結果も報告されるなど、まだ解明されていない部分も多くあります。

今回は飛沫感染と空気感染の違いやCOVID-19は飛沫感染なのか空気感染なのかについて調べていきます。

目次

飛沫感染とは?

飛沫というのは、人が咳やくしゃみをした時に口や鼻から飛び出す小さな水滴のことです。

感染者の口から飛び出した飛沫を直接吸い込んでしまうことで感染してしまうのが飛沫感染です。

飛沫は遠くても2mまでしか飛ばないので、基本的には感染者から2m以上離れていれば感染の心配はありません。

飛沫感染する病原体の代表的なものとしてはインフルエンザやおたふく風邪などがあります。

空気感染とは?

咳やくしゃみによって感染している人の口から飛び出した飛沫の水分が空気中を飛んでいる間に蒸発すると「飛沫核」という小さな粒になって空気中を浮遊します。

通常、病原体は飛沫の水分の重みでそのまま机や床の上などに落ちてしまいます。

しかし、水分が蒸発した飛沫核に付着して空気中をフワフワと長時間浮遊して遠く離れた場所の人にまで感染してしまう病原体があります

それが空気感染です

空気感染する病原体の代表的なものは麻疹(はしか)や結核、水ぼうそうなどがあります。

接触感染

飛沫感染・空気感染とは別に「接触感染」も感染経路の一つです。

接触感染とは飛沫が付着したドアノブ・手すり・机・電話など身の回りの物を触って病原体が付着した手で自分の目・鼻・口などを触ることによって病原体に感染することです。

手洗いやアルコール消毒、自分の顔をベタベタ触らないことが大切だというのは、この接触感染を防ぐためのものです。

感染予防対策

飛沫感染の場合は直接飛沫を吸い込まないように人との距離を2m以上とることや、接触感染を防ぐための手洗いなどで感染の危険性を大幅に減らせると言われています。

一方、空気感染の場合は飛沫感染と同じく手洗いで接触感染を防ぐ効果はありますが、空気中を漂っている病原体を吸い込んで感染してしまうため飛沫感染に比べて感染予防は難しくなります。

マスクに関しては、飛沫はマスクの穴を通り抜けられないので市販のマスクでも飛沫感染に対しては一定の効果はあります

しかし空気感染するウイルスに対して効果があるのは、N95マスクと呼ばれる市販のマスクよりも繊維が細かい特殊なマスクで、市販のマスクではウイルスの大きさに対してマスクの穴が大きすぎるので予防効果はあまりありません

エアロゾル感染とは?

もうひとつの感染経路として「エアロゾル感染」という言葉が一時期ニュースなどで聞かれました。

エアロゾルというのは空気中に浮遊する、直径が0.001μmから100μmの粒子のことで

具体的には粉塵・ミスト・霧・もや・スモッグなど工業や気象など様々な分野で生成過程の違いにより使い分けられています。

通常、飛沫感染のウイルスは空気中で飛沫の水分が蒸発すれば乾燥して感染力を失います。

しかし、エアロゾル感染は密閉空間や湿度の高い場所では飛沫の水分が蒸発しても空気中から水分を得ることによって感染力を維持したまま空気中を数時間漂う可能性があるというものです。

COVID-19は空気感染するのか?

しかしエアロゾル感染については世界的に統一された定義があるものではなく、様々な研究でも今回の新型コロナウイルスがエアロゾル感染を引き起こすのかどうかについては意見が分かれていてまだ確証があるものではありません。

日本における病原体の感染経路の定義は「飛沫感染」「空気感染」「接触感染」「媒介物感染」の4つです。

そして飛沫感染と空気感染の違いは「飛沫の粒子径が5μm以上か、5μm未満か」で区別されています。

現時点でCOVID-19が空気感染するという研究結果は出ていません

しかし、これだけ感染が広がっているという現状を見ると、飛沫感染と接触感染のみでの感染というよりは、エアロゾルとなって数分から数時間は空気中に漂っているという可能性を考えるべきではないかと思っています

ハーバード大学公衆衛生大学院教授のジョセフ・アレンは

新型コロナウイルスの感染経路について、明確に区分せず連続した状態として捉えるべきであり、飛沫とエアロゾルの違いはあまり明確ではないと指摘する。「わたしたちは感染経路の厳格な違いの解明を待たずに行動すべきです。包括的なアプローチをとるべきなのです」と述べています。

https://wired.jp/2020/04/02/how-long-does-the-coronavirus-last-on-surfaces/

私は専門家でもなんでもないのであくまで私見ではありますが、このような感染症の場合は常に最悪の想定をして対策をするべきだと思っています。

「飛沫感染だから大丈夫」「空気感染だから危ない」ということではなく、手を洗う・部屋の換気をこまめにする・人混みに行かないなどの現在よく言われている対策を徹底することで、今回のウイルスの感染経路がどちらであっても感染の危険性を低減できるのではないでしょうか。

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参考サイト

WIRED.jp
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