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企業が借金をするのはなぜ?【企業の借金は良い借金?】

2020 4/19

2020年3月期の最終損益が約7500億円の赤字になると発表したソフトバンクグループ。

そんなソフトバンクグループに囁かれる倒産説。

その根拠としてよく言われるのがグループ全体でおよそ20兆円とも言われる有利子負債です。

ソフトバンクグループは日経平均225銘柄の構成比率でも約5%で全体の2位になるほどの大企業です。

そんなソフトバンクグループがなぜ20兆円も借金をしなければいけないのか不思議ですよね?

今回はそんな企業の借金について調べていきます。

目次

黒字倒産

世の中には赤字でも潰れない企業もあれば黒字なのに潰れてしまう企業もあります

例えば、ある商品を100万円で仕入れて200万円で販売すれば数字上は100万円の黒字です。

しかし、例えば本来は翌月の1日に振り込むという約束で取引していたとしても、販売先の会社が経営難で「支払いを待ってくれ」と言われて支払いが遅れるかもしれません。

しかし、仕入れ先には翌月1日に100万円支払わなければいけません。

手元に余剰資金があればいいですが、手元に資金が無ければ仕入れ先に100万円支払うことができずに不渡りを出して倒産ということになります。

これが黒字倒産と言われるものです。

企業が借金するメリット

手元資金を増やす

上で紹介した黒字倒産の例は、手元資金がなかったことによって倒産してしまったものです。

ですが銀行から資金を借り入れて手元資金に余裕を持たせておけば、販売先からの振込が遅れたとしても仕入れ先には代金を支払うことができ倒産を回避できます

また、新規事業への投資も可能になります。

例えば、利益率10%が見込める新規事業に着手する時に、無借金で手元に100万円しかなければ10万円の利益しか出せません。

しかし、1000万円を新規事業のために借りれば100万円の利益を出すことができます。

1000万円借りる際の金利を2%払ったとしても

100万円(利益)ー20万円(金利2%)=80万円

となり、100万円で新規事業を始めた時の利益10万円よりも70万円増やすことができました。

このようにあえて借金をすることで利益を伸ばすことができるというメリットもあります。

銀行との信頼関係が築ける

銀行は企業や個人にお金を貸すことで利益を出しています。

つまり、銀行は常にお金を借りてくれる人を探しているということになります。

そこで、たくさんお金を借りてくれて、きちんと返済してくれる企業というのは銀行からの信頼を得ることができます。

銀行から信頼を得ることができれば、融資を受ける際の金利が優遇される・金融危機などの非常時に優先的に融資を受けられる・銀行から経営に関する有益な情報を得られるなどのメリットがあります。

社会的な信用を得られる

経営や将来に不安がある企業には銀行はお金を貸したがりません。

つまり、たくさん借金できるということは、銀行が「この会社はしっかりとした経営をしている」というお墨付きを与えたということです。

それは、他の企業や投資家などから見ても「ちゃんとした会社なんだな」という信用を得られるということです。

企業の借金は「借金まみれで経営がやばい」ではなく「借金ができるということはそれだけ信用されている」という見方をされるということです。

企業が借金するデメリット

経営が悪化すると借金の返済に追われる

銀行から融資を受けるということはもちろん利子の支払いが発生するということです。

経営が上手く行っている間は数%の利子は問題ありませんが、売り上げが落ち込み収支が赤字に転落してしまうと利子の支払いが大きな負担になってきます。

利子の支払いに追われて、さらに借り入れを増やしていくという自転車操業になってしまうと毎月の借金返済に追われることになり、最終的には不渡りを出して倒産してしまうというケースもあります。

しかし、ここで勘違いしてはいけないのは

借金のせいで赤字が増えるのではなく、経営が上手くいかなかった結果赤字が増え、その結果借金の返済ができなくなる

ということです。

経営が軌道に乗っているうちはメリットでも書いたように借金を返済しても利益が上回るので会社は成長していきます。

あくまでも、事業が上手くいかずに赤字になった結果、倒産してしまうということです。

無借金経営のメリット・デメリット

借金経営と比較されるのが無借金経営です。

ユニクロ・任天堂など誰でも知っているような大企業も無借金経営です。

ではそのメリットとデメリットは何でしょうか?

無借金経営のメリット

利子の支払いをしなくていい

当然どこからもお金を借りていないので利子の支払いは発生しません。

銀行から経営についての口出しをされない

銀行から融資を受けると、少なからず銀行から経営に対して説明を求められたり意見を言われたりすることがあります。

無借金であれば銀行から口出しされることはなく、自由な経営をすることができます

無借金で経営できていることが信用になる

借金経営のメリットで「借金できることが信用になる」と書きましたが、逆に「無借金で経営できている」ということが「あの会社は借金しなくてもしっかりと利益を出して成長もしている」という信用に繋がることもあります。

無借金経営のデメリット

ビジネスチャンスを逃す可能性

これは借金経営のメリットで書いた「借金をして事業投資で利益を増やす」の逆です。

借金をせずに自己資本や内部留保だけで経営していこうとすると、資金が追いつかずに突然のビジネスチャンスを逃してしまう可能性があります。

いざという時に融資が受けられない

これも借金経営のメリットで書いた「銀行との信頼関係」に関わります。

いままで付き合いがなかった企業には銀行もなかなか簡単には融資してくれません。

融資の際の手続きも、初めての融資となると審査などに時間がかかってしまい、必要な時に速やかに融資を受けられない可能性があります。

まとめ

ここまで借金経営・無借金経営のメリットとデメリットについて見てきました。

「借金」というと一般的にはあまり良いイメージは持たれません。

しかし企業がしている借金には「企業を成長させるための投資」という側面も大いにあります。

もちろんデメリットで見たように、経営がうまくいかなくなると返済に追われてしまうリスクはありますが、それでも会社を成長させるためには必要なものであることは確かです。

借金経営にも無借金経営にもメリットとデメリットがあるので、どちらかが必ずしも正しいということはありません。

必要な時に必要なだけ借りるという計画性が必要だという点では、私たち個人の借金も企業の借金も同じなのかもしれません。

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