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新年度はなぜ4月から?【休校中の今こそ9月スタートのチャンス】

2020 4/13

コロナウイルスの影響で東京都などではゴールデンウィーク明けまでの休校が決まっています。

しかし感染拡大次第ではゴールデンウィーク明けに学校を再開できるのかはまだ不透明な状況です。

その一方、ニューヨークでは休校を今年の9月まで延長する可能性も出てきたようです。

そんなニュースを見ていてふと「日本も9月から新年度にすればいいんじゃないか?」と思いました。

そもそも日本ではなぜ4月から新年度になるのか深く考えたことがなかったので、今回は年度について調べていきたいと思います。

目次

年度とは

「年」と「年度」の違いとはなんでしょうか?

「年」というのは1月1日から12月31日までの1年間のことです。

カレンダー通りの1年のことで「暦年(暦年)」という暦の上での1年の区切りになります。

それに対して「年度」とは国や企業の会計の区切りとなる「会計年度」や学校行事の区切りに使う「学校年度」などのように「暦年」とは違う1年の区切りのことを言います。

日本では「会計年度」も「学校年度」も4月1日から3月31日という区切りが一般的になっています。

今回は「学校年度」を中心に見ていきます。

海外では9月スタートが一般的

日本で暮らして、日本の学校に通い、日本の会社で勤めていると当たり前のように4月1日から3月31日を年度として生活していますし、そこに疑問を持つことはほとんどありません。

しかし海外では年度が4月スタートの国は少数派です。

  • 1月・・・シンガポール・オーストラリア・ニュージーランド
  • 2月・・・ブラジル
  • 3月・・・アルゼンチン・韓国
  • 4月・・・日本・パナマ
  • 5月・・・タイ
  • 6月・・・フィリピン
  • 9月・・・アメリカ・カナダ・イギリス・フランス・ベルギー・トルコ・モンゴル・中国・ロシア・台湾
  • 10月・・・ナイジェリア・カンボジア

これは世界の国の学校年度始めの一覧です。

見るとわかるように、世界では9月から新学年が始まる国が多数派です

4月スタートは日本以外だとパナマくらいしかないんですね。

日本でもインターナショナルスクールでは、海外の子どもも多いので9月スタートの学校が多いようです。

日本はなぜ4月スタートなのか?

なぜ日本は世界のスタンダードではない4月スタートにしているんでしょうか?

日本で学校年度を取り入れ始めたのは明治維新後で、江戸時代にあった寺子屋や私塾などはいつでも入学できたようです。

明治維新後、明治政府によって「学制」が交付され「一斉入学・一斉進級」とともに学校年度も欧米にならって9月スタートが主流となりました。

しかし明治19年に国の会計年度が4月1日から3月31日に改正されたことがキッカケとなり「学校が国から予算をもらう都合上、会計年度と合わせた方が良い」ということで、学校年度も4月スタートへと変わっていったようです。

会計年度を4月スタートに変えた理由については諸説あり

  • 稲作のサイクルが4月に田植え、3月に収穫なので、そのサイクルに会計年度を合わせた説
  • 当時世界一の経済大国だったイギリスの真似をした説
  • 当時の大蔵省が予算が足りなくなったので年度を繰り上げて、最終的に4月スタートにして無理やり赤字を埋め合わせた説

など様々です。

コロナウイルスによる休校は9月スタートに切り替えるチャンス

日本の4月スタートは世界のスタンダードではないので、世界に合わせた方がいいんじゃないか?という議論は今までもありました。

しかし実際に年度始めの変更となると、膨大な数の法律や手続きの変更、児童や学生の入学や進級に空白が生まれるなど数多くの問題があり、なかなか実現されませんでした。

しかし今回の新型コロナウイルスの感染拡大での休校措置によって、4月からの新学期スタートはできなくなりました。

そうなると「授業の遅れをどこで取り返すのか?」「学校行事をどうするのか?」「受験生は受験勉強が間に合うのか?」「そもそも受験ができるのか?」など様々な問題が出てきます。

そこで提案したいのが、これを機に9月スタートに切り替えてしまえばいいんじゃないのか?ということです。

このタイミングで9月スタートに切り替えることによるメリット

  • 堂々と日本中の学校を8月末まで休校にできることによって感染拡大防止にもなる
  • 4月スタートから9月スタートに切り替える際の入学・進級のタイムラグを気にしなくていい
  • 休校による授業の遅れや受験の問題も解決できる
  • 夏が受験シーズンになるので、受験生が年末年始に追い込みをかけずに済み、お正月休みに家族団らんの時間が持てる
  • 受験シーズンにインフルエンザにかかったり、大雪で受験に遅れるなどの心配がなくなる
  • 世界のスタンダードに合わせることで、留学や海外への就職の際の不自由が減る

9月スタートに切り替えることによるデメリット

  • 新型コロナウイルス対策で、9月スタートへの変更に伴う法律改正などの手続きをやってる場合じゃない
  • 「春は出会いと別れの季節」みたいなキャッチコピーが使えなくなる
  • 桜系の歌が作りづらくなる
  • 桜が咲く中での卒業式や入学式ができなくなる

以上、今思いつくメリットとデメリットを挙げてみました。

いかがでしょうか?

メリットの方が大きいような気がしませんか?

国の会計年度と学校年度がズレても大丈夫?

国の会計年度と学校年度がズレるのは問題ないのか?という議論もあると思うので調べてみました。

赤字が会計年度と学校年度が異なる国です。

  • 1月〜12月・・・フランスベルギーロシアブラジル台湾中国韓国
  • 4月〜3月・・・日本・シンガポールイギリスカナダ
  • 7月〜6月・・・フィリピンオーストラリアニュージーランド
  • 10月〜9月・・・アメリカタイ

という結果になりました。ざっと調べただけでもほとんどの国が会計年度と学校年度がズレていることがわかります。

このように、世界の国々では会計年度と学校年度が違っても問題なく運営できているので、日本でできない理由にはなりません。

まとめ

今回は年度について調べてきました。

やはりどう考えても9月スタートにしてしまった方がいいと思いますし、もしやるなら今しかないんじゃないかと思っています。

もちろん9月までにコロナの感染拡大が収まっているという前提にはなりますが。

時間がない中で、色々と手続きなど問題があったりもするでしょうが、子供達のことを考えてもいま思い切って切り替えてしまうというのが最善なのではないかと思います。

皆さんはどうお考えでしょうか?

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