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なぜ安倍首相や小池都知事はまともな会見ができないのか?

2020 4/03

今回のコロナウイルスの騒動の中で、特に目につくのが日本の政治のトップたちの頼りなさです。

ツイッターなどでは安倍首相や小池都知事の会見を「不要不急の会見」と揶揄されています。

たしかに「緊急会見」と銘打って記者を集めて記者会見を開いても、聞こえてくる内容は前にも聞いたようなものばかり。

今回のような危機に瀕した時こそ国や自治体のトップにはリーダーシップが問われます。

目次

アメリカで人気のクオモ知事

安倍首相や小池都知事と対照的に今回の騒動で一気に人気になったのがアメリカ・ニューヨーク州のアンドリュー・クオモ知事です。

いまアメリカでは「彼は全米のヒーローだ」「クオモを大統領に!」などの声が上がっていて、シエナ大学研究所の調査によるとクオモ知事のコロナウイルス対策はニューヨークで90%もの支持を得ているということです。

ニューヨーク在住の日本人の方もYouTubeにアップした動画の中で

「いままで日本人の政治家のもとで生活していたが、アメリカで生活するようになってからアメリカの政治家の決断力やそのスピードには驚いた」と話しています。

また、クオモ知事は会見の中でも具体的な数字を上げて話します。

例えば、クオモ氏は3月24日の記者会見で、86万1700のサージカルマスク、35万3500の手袋、14万5122の防護服及び7万8528の医療用フェイスシールドを、米連邦政府に要求しました。その際、これらの数字を全てスクリーンに出して、ニューヨーク州では緊急を要する事態が発生しているというメッセージを効果的に発信しました。

 加えて、クオモ知事は「3万の人工呼吸器が必要だ」と語気を強めて語り、14日以内の支給を連邦政府に迫りました。クオモ氏によれば、米連邦緊急事態管理庁(略称FEMA,フィーマ:Federal Emergency Management Agency)が人工呼吸器を4000台支給しました。しかし、その数字は不十分であると主張して、「死亡する人を2万6000人も選ばなければならない」と述べて、州民の生死を分かつ究極の選択判断に遭遇していることをうち明けました。

https://wedge.ismedia.jp/articles/-/19171

このように数字を示すことでどれほど急を要する事態が起きているのかをわかりやすく伝えるとともに、想定される被害を具体的な人数で正直に打ち明けることで信頼感も得られます。

クオモ知事をはじめとして、海外では多くの国の大統領や首相などが会見やビデオメッセージで力強い言葉を国民に伝え、様々な対策を講じています。

日本の会見とコロナ対策

それに対して日本のトップである安倍首相や日本の首都のトップの小池都知事の会見で話すことといえば

「躊躇なく実行する」「過去にない規模の経済対策」「不要不急の外出自粛」「あらゆる手段を使って」「速やかな対応」

どれもこれも具体的なことは一言も言っていません。

それでも「あらゆる手段を使って、過去にない規模の対策を、躊躇なく、速やかに」行ってくれていればまだ信頼も得られると思うのですが、出てくるのは

「各世帯にマスク2枚配布」や「住民税非課税世帯に30万円支給」や「カラオケやバーやクラブに行かないでください」

といった的外れなものばかりです。

もちろん、マスクも大事だし貧困家庭への現金支給も必要だし近距離で接するような店に行かないことも大事です。

でも、「そうじゃないだろ」と国民から声が上がる程度には的外れです。

会見をすることが目的になっている

安倍首相にしても小池都知事にしても「会見を開いて話せば国民や都民は安心するでしょ」という気持ちがあるのではないかと思います。

もちろん情報は逐一国民に伝えるべきです。

しかし私たち国民が一番求めていることは政治家が国民の必要としていることを理解して行動してくれることです。

「これだけ会見で話して、お願いしてるんだからあとは皆さん次第ですよ」という雰囲気が透けて見えてくるんです。

そして、「なにか大きな決断をして責任を取らされるのは嫌だ」と。

会見を開いて国民に情報を伝えたり対策を伝えることは1つの手段であって決して目的ではありません。

自分の言葉で伝える

安倍首相の会見を見ていると、左右に配置されているプロンプターを見ながら、そこに書かれた通りのことを話しているんだなということがわかります。

どんなに力強いメッセージを口にしたとしても、そこに気持ちが入っていないと見ている側はすぐに気づきます。

間違いがあったらいけないとか、揚げ足を取られるようなことを言ってはいけないという思いもあるんでしょうが、私たちが聞きたいのは本当に安倍首相自身の言葉です。

言い間違いがあっても、多少汚い言葉を使っても、そこに話し手の気持ちがきちんと入っていれば聞いている国民も信頼するはずです。

形だけにこだわった会見では国民の信頼が得られるはずもありません。

非常時に日本人的なコミュニケーションは必要ない

安倍首相が会見で突然「卒業おめでとう」と言ったり、小池都知事が会見中に見せる柔和な表情。

それは国民や都民への心遣いからのものかもしれません。

しかしそんなもの今は誰も求めていないのです。

いま必要なのは日本人的な行間を読む必要のない、正確な数字と明確な言葉です。

たとえそれがキツイ言い回しになってしまったり、不安を煽ることになったとしても現状を正確に伝えなければそんな会見にはなんの意味もありません。

落ち着いた表情でお願いを繰り返したり、回りくどい表現で現在危機的状況だと話すだけでは誰のためにもならないのです。

マスコミや国民ひとりひとりも協力を

実際に海外と日本では法の問題などもあり首相や知事に与えられている権限が弱いというのも確かにあると思います。

マスコミや野党は逆張りばかりで政権が何をやっても批判します。

日本は緊急事態宣言を出すか出さないかでここまで盛り上がれる国です。

緊急事態宣言を出しても外出禁止令なんて出せません。

出せて現在の「要請」より少し強い「指示」程度です。

きっと安倍首相にしてみれば現在の緊急事態宣言の内容は自分への批判や責任に見合う内容のものでは無いのでしょう。

だからこのまま宣言せずになんとか終息させる方法を模索しているはずです。

しかしそれでも決断するのがトップの仕事です。

こんな状況で全員が納得できる方法なんてあるはずがありません。

多少強引でもいいので、一番国民が納得できると思う対策を必死で考えてとってもらいたいです。

そして、それに対して批判ばかりするのではなくみんなで協力していく。

国と自治体と国民が協力して乗り切っていくしかありません。

そして、安倍首相にとってそれが本当に「1住所にマスク2枚配布」という結論だったのなら、私たちは自分たちが選んだ総理を呪って自分たちだけの力でコロナウイルスと戦っていくしかないのかもしれません。

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