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ウイルスと細菌の違いとは?

2020 3/31

普段何気なく使っている「ウイルス」や「細菌」という言葉。

しかしその違いってあまりよくわからないですよね。

そこで今回は知ってるようで知らない「ウイルス」と「細菌」の違いを調べていきます。

目次

ウイルスと細菌の種類

まずはじめに、ウイルスや細菌にはどのようなものがあるのかをまとめておきます。

ウイルス

  • インフルエンザウイルス
  • ノロウイルス
  • コロナウイルス
  • HIVウイルス
  • ヘルペスウイルス など

細菌

  • 大腸菌
  • サルモネラ菌
  • 黄色ブドウ球菌
  • コレラ菌
  • 結核菌 など

違い その1「大きさ」

ウイルスの大きさは数十ナノメートル(nm)〜数百nmです。

それに対して細菌は1マイクロメートル(μm)ほど。

1nmは10億分の1m。1μmは100万分の1m。

つまり、ウイルスは細菌に比べて100分の1〜1000分の1くらい小さということになります。

違い その2「構造」と「感染・増殖方法」

ウイルスの構造

ウイルスには細胞がなく、カプシドと呼ばれるタンパク質の外殻とその中心にある核酸でできている粒子です。

細胞がないので、生物の細胞の中に入り込んで生きていきます。

一般的な生物の細胞の大きさが数μm〜数十μmほどなのでそこに入り込んで活動するためにウイルスは小さくなっています。

また、ウイルスは単体で自分で栄養を摂取したり、自力で移動したりすることはできません。

そのため、ウイルスは生物ではないという研究者もいます。

ウイルスの感染・増殖方法

ウイルスは自ら増殖することはできないので、生物の細胞の中に入ることによってその細胞に自分のコピーを作らせます。

コピーを作ったらその細胞を破裂させ、他の細胞へとウイルスを拡散していきます

そのようにして生物の体内でどんどんウイルスに感染した細胞を増殖させていきます

ウイルスが増殖することによって正常な細胞が破壊されていき、それに耐えられなくなった時点で感染した個体は死亡します。

しかし、ウイルスは生きた細胞がないと自分自身が生きていけないので、別の個体へと感染して生き延びることが必須条件となります。

そのため、ウイルス自身が生き延びるために感染力を強めたり潜伏期間を長くするなどの進化をしてきたといえます。

細菌の構造

細菌は細胞を持っています

しかし細菌は原核生物と呼ばれ、動植物などの真核生物が持つ細胞とは大きく異なります。

細菌も動植物もDNAを持っているという点では同じです。

動植物の場合は細胞膜の中でDNAがタンパク質に巻きついて染色体を構成し、その染色体が核と呼ばれる部分に収まっています。

それに対して、細菌の細胞には核がなく、DNAが細胞膜の中を漂っているだけです。

そしてその細胞一つだけなので細菌は単細胞生物です。

細菌は生物なので、糖などの栄養と水があれば自力で生きていくことができます。

細菌の感染・増殖方法

細菌は細胞を持っているので、必ずしも動物の細胞に入り込む必要はありません。

体内に侵入し、どこかに定着できれば自己複製を繰り返しながら毒素を出すか、もしくは細胞に入り込んで細胞を破壊します。

違い その3「治療法」

ウイルスの治療法

ウイルスは自身の細胞を持たずに動植物の細胞に寄生するので、ウイルス自体の細胞を破壊することができません。

そのため抗ウイルス薬はあまりありません

また、ウイルスは細胞を持たないため進化の枝分かれやスピードが多様で、共通の抗ウイルス薬で対処することは難しく、個々のウイルスに対して抗ウイルス薬を開発する必要があります。

代表的なものとしてはインフルエンザ治療薬のタミフルやリレンザなどがあります。

細菌の治療法

一般的に抗生物質と呼ばれる抗菌薬を用いて治療します。

抗生物質は上でも説明した真核生物と原核生物の細胞構造の違いを利用して、細菌の細胞だけを攻撃できるように作られたものです。

細菌の種類によって、様々な種類の抗生物質や合成抗菌薬が開発されています

まとめ

ここまで見てきたように、ウイルスと細菌の違いは大きく分けると

  • 大きさ
  • 感染・増殖方法
  • 治療方法

の3つに分けられます。

しかし細菌の中にはビフィズス菌・乳酸菌・納豆菌のような人間にとって有益なものも存在しています

怖いイメージしかないウイルスの中にも「バクテリオファージ」のように細菌を殺す性質を利用して感染症の治療に役立つのではないかと言われているウイルスもあります

薬と毒は表裏一体の関係のようでもあります。

恐るべきウイルスや細菌が世界にはたくさんありますが、それらが流行した場合にもデマや噂に惑わされずに正しく恐れることが生き残るために重要になってくるのではないでしょうか。

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