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強毒性インフルエンザのパンデミックが起きたら【H5N1鳥インフルエンザ】

2020 3/30

現在、新型コロナウイルスの感染拡大で世界中が混乱しています。

中国政府の情報隠蔽、初期の日本政府のクルーズ船対応、WHOのテドロス議長への批判、世界各国の検査・医療体制など様々な問題の指摘があります。

それでも、今回のコロナウイルスの致死率は世界平均で約4%〜5%とそこまで毒性の強いものではなかったことは不幸中の幸いと言えます。

しかしパンデミックが懸念されているウイルスは他にもたくさんあり、その中には非常に毒性の強いものもあります。

今回は今後パンデミックを起こす危険性が高いと言われている、「H5N1鳥インフルエンザ」について調べていきたいと思います。

目次

H5N1鳥インフルエンザとは

H5N1鳥インフルエンザとは、インフルエンザA型による鳥の感染症です。

本来は、カモやガチョウなどの水鳥に無症状で感染していたものですが、ニワトリなどの家禽に感染して広がったものです。

H5N1はニワトリに対しての致死性が非常に高く、高病原性鳥インフルエンザに分類されています。

ヒトインフルエンザウイルスと鳥インフルエンザウイルス

鳥インフルエンザの発生によって、感染した養鶏場の鶏が殺処分されてしまうニュースは見たことがある方も多いと思います。

鳥インフルエンザの鶏への感染経路は

感染した鶏の糞を含んだ埃などを吸入してしまうことによる呼吸器感染

感染した鶏の糞に触れた餌を食べたり水を飲んでしまうことによる経口感染

の2つがあります。

一般的に人が感染するヒトインフルエンザウイルス鳥が感染する鳥インフルエンザウイルスは感染対象となる動物が違うので鳥インフルエンザウイルスが人間に感染する能力は低いと言われています。

しかし、養鶏所や市場などで感染した鶏との濃厚接触によって鳥インフルエンザの人への感染も確認されています。

過去にH5N1型インフルエンザの人への感染が確認された例としては

  • エジプト   感染者数359人 死者数120人
  • インドネシア 感染者数200人 死者数168人
  • ベトナム   感染者数127人 死者数64人
  • カンボジア  感染者数57人   死者数37人
  • 中国     感染者数53人   死者数31人

などの報告があります。

http://idsc.tokyo-eiken.go.jp/diseases/avianflu/cases-s/

東京都感染症情報センター

鳥インフルエンザのヒトからヒトへの感染

一見人から人への感染が起きているように見えても、家族や同じ養鶏所で働いている場合など同じ家禽への接触があるので、人から人への感染を証明するのは容易ではありません。

現在のところ、鳥インフルエンザの人から人への感染は2006年にインドネシアである一家の母親から、その兄弟と兄弟の子供達への感染が認められた他は報告されていません。

H5N1鳥インフルエンザのパンデミックが起きたら

現状、まだ人から人への継続的な感染の見られていない鳥インフルエンザですが、もし人から人への感染が広がったらどうなるのでしょうか?

症状

まず、鳥インフルエンザに感染すると一般的にどのような症状が出るのかから見ていきます。

おおむね2~9日を潜伏期間とし、感染初期には発熱、咳、全身倦怠感、筋肉痛、下痢、嘔吐、腹痛、鼻出血、歯肉出血などを呈します。重症化すると、肺炎や多臓器不全などを起こし、死亡することもあります。症状だけでは鳥インフルエンザかどうかは判断できず、検査により診断します。病状や治療、死亡率など、まだ十分に解明されていない点が多いのが現状です。

http://idsc.tokyo-eiken.go.jp/diseases/avianflu/

感染初期の症状は発熱・咳・先進倦怠感・筋肉痛など季節性のインフルエンザとあまり差はないようです。

しかし、季節性インフルエンザが上気道にウイルスが感染するのに対し、H5N1鳥インフルエンザは上気道だけでなく下気道や消化器などの広範囲に感染し多臓器不全などの症状を起こします

そのため、致死率も通常の季節性インフルエンザの0.1%に対して50%以上になると言われています

感染者数・死者数の予想

厚生労働省によるH5N1鳥インフルエンザのパンデミックが起こった際の日本の健康被害試算では

感染者数  3200万人

死者数   17万人〜64万人

となっており、全世界では5000万人が死亡するとなっています。

しかし、この試算はH1N1型インフルエンザという比較的毒性の弱いウイルスを元に計算されています。

H1N1といえば、2009年に流行した新型インフルエンザの豚インフルエンザと同じ型です。

2009年の新型インフルエンザでは、日本で1000万人が感染して1万人が死亡しました。

当時は新型インフルエンザとして政府・マスコミ・国民みんな恐れて騒動になりましたが、結果としては季節性インフルエンザと変わらない程度の被害で済みました。

しかしH5N1インフルエンザは強毒性になると予想されています。

一説によるとH5N1鳥インフルエンザでは世界で30億人が感染すると言われています。

致死率50%であれば全世界で15億人が死亡するということになります。

新型インフルエンザへの対応

このように非常に大きな被害の発生が危惧されている新型インフルエンザですが、今回の新型コロナウイルスへのWHOや各国政府の対応を見ている限りでは感染症に対するしっかりとした対策がされているとはとても思えません。

ウイルス感染への対応で最も重要なのは感染初期での封じ込めだと思います。

そのためには、各国・各機関が情報の発信・共有が不可欠ですが今回のWHOの初動などを見ているととても信用できるものではありません。

日本政府の対応も、クルーズ船から下船した乗客を隔離せず公共交通機関で帰宅させるなど、オリンピックを控えて「なるべく事を大きくしたくない」という気持ちが透けて見えるものでした。

欧米にしても、アジアで流行している間は対岸の火事のような気分で日本政府の対応に対して批判をしていましたが、いざ自分たちの国で感染者が発生したらアジアの国を超える勢いで感染が拡大してパニックになる有様です。

今回の新型コロナ騒動で「思ってた以上に世界の偉い人たちって大して何も考えてなかったんじゃないか」という疑念のようなものが世界中に生まれたのではないかと思います。

新型コロナウイルスによる感染拡大がいつまで続くのかは分かりません。

しかし、今回の騒動によって浮き彫りになった多くの問題点をきちんと検証して様々なシステムを改善する、必要であれば法律の改正をする事で、今後必ず発生する更に凶暴なウイルスの発生に備えなくてはいけません。

また、マスコミや私たち一般の国民も政府や自治体の決定や命令に対して「何も起きなかったらどうするんだ?不安を煽るな」や「何も起きなかったじゃないか!責任とれ!」ではなく「まずは備えよう」「何も起きなくてよかったね」と言えるようにしなければいけないのではないかなと思います。

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