過去の記事で「日経平均株価」「ダウ平均株価」「TOPIX(東証株価指数)」を取り上げてきました。


今回はダウ平均株価と並んでアメリカを代表する指標の「S&P500」について調べていきます。
日本人にはあまり馴染みのない指標ですが一体どういう指標なんでしょうか。
S&P500とは
アメリカの500銘柄が対象の株価指数
S&Pはアメリカの証券取引所に上場している企業500社の株価を基に算出されている株価指数です。
アメリカにはニューヨーク証券取引所(NYSE)とナスダック(NASDAQ)の2つの証券取引所があります。
その2つの証券取引所に上場している企業およそ5500社の中から500社が選ばれています。
ダウ平均株価と同様、S&P ダウ・ジョーンズ・インデックスが算出しています。
ダウ平均株価とS&P500の比較
ダウ平均株価 | S&P500 | |
---|---|---|
対象銘柄 | NYSE・NASDAQから30銘柄 | NYSE・NASDAQから500銘柄 |
単位 | ドル | ポイント |
S&P500の算出方法
ダウ平均株価は、日経平均株価と同じく30銘柄の株価の合計を除数で割って平均値を算出する「株価平均型」と呼ばれる算出方法です。
一方S&P500は「時価総額加重平均型」と呼ばれる手法で算出されています。
時価総額加重平均型
日本のTOPIXと同じ算出方法で
現在の時価総額合計÷基準となる時点の時価総額合計
という計算方法で算出されます。
S&P500の基準値は1941年から1943年の平均を10ポイントとして算出されています。
2020年1月末時点でのS&P500は3225.52ポイントなので、1941年〜1943年の平均の約320倍の時価総額ということになります。
S&P500の特徴
S&P500はダウ平均に比べて銘柄数が多い分、1つの銘柄が全体に与える影響が少なくなります。
このあたりも日経平均とTOPIXの関係に似ています。
また、S&P500の時価総額はアメリカの株式全体の約80%を占めています。
そのため、分散投資やリスク回避といった観点からも優れた指標であると言えると思います。
VIX指数などにも使われる
S&P500の値動きは基本的にはダウ平均と同じような動きをします。
しかし、500銘柄の時価総額加重平均という特性上、株価動向だけではなく「VIX指数」や「景気先行指標総合指数」などといった経済の先行きやや投資家心理をみる指標にも使われています。

まとめ
S&Pとは
- アメリカの大企業500社が対象の株価指数
- 日本のTOPIXと同じく「時価総額加重平均型」で算出される。
- 時価総額はアメリカ株式市場全体のおよそ80%
- 銘柄数の多さと算出方法から、ダウ平均よりも分散投資に向いている
今日はいままであまり聞いたことのなかったS&P500について調べてきました。
アメリカは世界一の経済大国です。
あまり元気のない日本株と違ってアメリカの株価はグングンと右肩上がりで上がってきました。
今はコロナショックで世界同時株安になっていますがアメリカ株が上がるのが世界経済の副長のサインになることは間違いありません。
S&P500に連動する投資信託やETFなどの金融商品もあるので、アメリカ株に興味のある方は調べてみるのもいいかもしれません。






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