投資関連の動画や書籍などでみなさん一度は聞いたことがあるであろうVIX指数。
今回はよく聞くけどなんのことかわからない「VIX指数」について調べてみました。
VIX指数とは
VIX指数とはVolatility Index(ボラティリティ・インデックス)の略で、別名「恐怖指数」とも呼ばれています。
一般的に投資家が現在の株式相場に対してどれくらいの不安感を抱いているかを表す指標です。
VIX指数が高ければ現在の株式相場に不安を感じていて、低ければ楽観的ということになります。
VIX指数の算出方法
VIX指数はシカゴ・オプション取引所がS&P500を対象としたオプション取引のボラティリティを基に算出されます。
ボラティリティとは
ボラティリティ(Volatility)とは日本語で「落ち着きのない・移り気」などという意味の英語です。
ボラティリティが高い銘柄は値動きの激しい銘柄。ボラティリティの低い銘柄は値動きの少ない銘柄。
簡単にいうと「株価の振れ幅」ということになります。
算出方法
算出方法は非常に複雑です。

![{\displaystyle \sigma ^{2}={\frac {2}{T}}\sum _{i}e^{RT}{\frac {Q(K_{i})}{K_{i}^{2}}}\Delta K_{i}-{\frac {1}{T}}\left[{\frac {F-K_{0}}{K_{0}}}\right]^{2}}](https://lilyblog.jp/wp-content/themes/swell/assets/img/placeholder.gif)
はい、もう訳がわかりません。
要するに、オプション価格を使って30日後のS&P500の市場のボラティリティ(株価の振れ幅)を算出している指標ということのようです。
VIX指数と株価の関係
VIX指数は基本的には10%〜20%の間で推移していて、20%を超えると投資家の不安感が高まっている状態と言われています。
不安感が高まると投資家は利益確定や損切りで株を売ります。
さらに下げ局面だと思った機関投資家などが空売りを入れることでますます株価は下がっていきます。
つまり、VIX指数が高まれば株価は下がる傾向にあるということです。
逆にVIX指数が低い時は株価は安定または上昇傾向にあることが多いです。
VIX指数には不正操作疑惑がある
しかし、VIX指数には不正操作疑惑が存在しているようです。
VIX指数がS&P500のオプション取引を基に算出されている指標だということがその原因のようです。
オプション取引とは
ある期日(満期)までにあらかじめ決めた価格で「買い」または「売り」の権利を売買する取引のことです。
つまり大量の資金をもつファンドなどがVIX指数の基となるオプションを大量に売買することでVIX指数を操作できてしまうのではないかという疑惑が持たれているようです。
この疑惑に関しては、公式には否定されているようですが本当のところはわかっていません。
VIX指数が株式投資のリスクヘッジになる
先ほど「VIX指数が上がると株価が下がる」という話をしました。
ということは、VIX指数に連動する金融商品を買っておけば、株価が下がった時に上がるということになります。
VIX指数に連動した金融商品
VIX指数に連動する金融商品でもっともポピュラーなものは「VIX指数連動型ETF」です。
ただ、VIX連動型ETFはVIX指数が低い平常時は下がり続けるという性質を持っています。
S&P500はほぼ右肩上がりで上がり続けてきました。
株価が上がればVIX指数は下がると考えれば平常時はVIX指数連動型ETFも下がり続けます。
なのでVIX指数連動型ETFは長期で持つのではなく、株式相場が不安定になってきた時に買って株価の下落に備えるという短期での取引に向いている商品だと言えます。
まとめ
- VIX指数とは投資家の不安感を表す指標である。
- VIX指数が20%を越えると不安感が高まっている。
- VIX指数が高くなると株は売られて株価が下がる。
- VIX指数に連動した金融商品を買うことで株価の下落に対するリスクヘッジになる。






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hello guos 9128738516
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